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最終日・スピンオフ ☆ 『小さな冒険』

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エッフェル塔

 

スペインから日本までのフライトは直行便が無く、今回はパリのシャルルドゴール空港で乗り継ぎでした。
パリで4時間のトランジットがあったので、軽い気持ちで
「せっかくパリにいるんだし、エッフェル塔でも観に行こうかな。」
と思い立ち、出国手続きをし、空港の外に出ました。

でもフランス語もわからないし、エッフェル塔までどうやって行ったら良いのか全くわからなかったので、とりあえず電車のマークの方に歩いていきました。

そうすると、ブルーのベレー帽をかぶった日本人らしき女性が一人で歩いています。
「日本の方ですか?」
思い切って声をかけてみると、
「そうです。」
とのお返事が。
(助かった・・・と勝手に思いました。)

その後、わたしの無理なお願いにもかかわらず
途中まで一緒に電車に乗ってくださいました。
その方にエッフェル塔までの行き方を教えていただいて、
何とか無事にたどり着くことが出来ました。

地下鉄の階段を上がるとすぐに、
大きく聳え立つようにオレンジ色に輝くその姿が見えました。

迫ってくるような姿にドキドキしながら正面まで走りました。
そう、私にはフライトの時間が迫っていたのです!

もう21時20分。
搭乗開始時刻が23時。
搭乗前に入国手続き、手荷物検査をパスしなければなりません。
ですから遅くとも22時過ぎには空港についていなければなりません。

エッフェル塔のそばにタクシー乗り場があったので、
その1台に飛び乗り、急いで空港までお願いしました。

運転手さんもとてもよい方でパリの街を縫うように急いで空港に向かってくれました。

タクシーは凱旋門の真横を縁を削るように走り抜けました。
下からライトアップされた凱旋門は白く浮かび上がり、ど迫力!!!

凱旋門を過ぎてからも
大きな騎士の像や彫刻、歴史ある建物が早送りの映画のように
車窓から流れては消えていきます。


空港に着いたのは22時15分。ギリギリセーフ。

何とか、無事に帰国することが出来ました。

最初から最後まで、たくさんの人に助けてもらった一人旅でした。

皆さん、ありがとう。

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